AFV:72:exhibition

Review : Munitions Schlepper 38(t)

更新日:2005/05/15
Unimodel [342] Amunitions carrier Mun Schl 38(t)
  • メーカー
    • Unimodel
  • 製品型番
    • [342] Amunitions carrier Mun Schl 38(t)
  • 資料
    • MBI Publishing: PRAGA LT vz.38/Pz.Kpfw.38(t)
    • アルゴノート: パンツァー 1997年4月号
      「特集 ドイツ38(t)戦車シリーズ」
    • 大日本絵画: アーマーモデリング 2003年7月号
      「アハトゥンクパンツァー LTvz.38/ドイツ38(t)戦車 B型・後編」
    • 大日本絵画: アーマーモデリング 2003年8月号
      「アハトゥンクパンツァー LTvz.38/ドイツ38(t)戦車 C,D型」
    • 大日本絵画: アーマーモデリング 2009年9月号
      「アハトゥンクパンツァー LTvz.38/ドイツ38(t)戦車 E,F型とS型(前編)」

製品状態

灰色のプラスチック製のパーツとエッチング製の箱とフェンダー支持架、そしてデカールが入っています。
ディテールは良好ですが、所々にヒケが見られます。
またバリエーション展開のために微妙な分割がされている箇所があります。
説明書は白黒の線画で4ページで、塗装・デカール例が3パターン掲載されています。

ディテール・形式考証

■ 車体前面装甲板

Unimodel [342] Amunitions carrier Mun Schl 38(t)
上側のボルトが11個になっていますのでE〜G型になります。
下側は8個になるのですが、キットでは7個になっています。

■ エンジン室上面装甲板

Unimodel [342] Amunitions carrier Mun Schl 38(t)Unimodel [342] Amunitions carrier Mun Schl 38(t)
写真で見て左右のボルトはキットに付属するリベットを植えることで全形式を再現できるようになっています。
あらかじめ植えてあるボルト・ディテールに問題は無いようです。

■ エンジン室後面装甲板

Unimodel [342] Amunitions carrier Mun Schl 38(t)
メッシュ部分を囲む部分のリベットが省略されています。(MBIの資料内の図面によると写真で見て左右は3つずつで下側は不明です)
他は特に問題ないようですが私の購入したキットでは成型の問題か写真右側のリベットが1つとても大きくなっています。

■ 戦闘室前面装甲板

Unimodel [342] Amunitions carrier Mun Schl 38(t)
形状はE型以降の平らになったものですが、リベットの配置はG型になります。
リベットを植え直すことでE,F型に出来ると思います。
またキットの説明書では機銃を取り付けずに穴を塞ぐように指示されていますが、その場合は指揮車輌からの改造車ということになるかと思います。
MBIの資料の塗装例では機銃が付いているものが描かれています。

■ 車体後面装甲板・マフラー・発炎筒ラック・牽引ピントル

Unimodel [342] Amunitions carrier Mun Schl 38(t)
装甲板自体には問題が無いようですが、マフラーの位置がA〜D型の位置になります。
比較的簡単な作業でE〜G型に合う位置へ変更できると思います。
発炎筒ラックとその取り付け具は付属しませんので、自作されるようでしたら「アーマーモデリング 2003年8月号」の記事に解説図が掲載されています。
Attackのキットには付属しますので是非付けて欲しかったですね。
また牽引ピントルは標準型と燃料トレーラー用の2種類ありますが、キットに付属するのは標準型になります。

■ 車体前部上面装甲板

Unimodel [342] Amunitions carrier Mun Schl 38(t)
おそらく一番の問題はこの部分でしょう。
全体的にどの形式とも言えず、扉部の目立つ2つのリベットも無い状態です。

■ アンテナ基部

省略具合が大きいですがドイツ軍用に変更後の形状でC〜G型になります。

■ 車体下部・足回り

Unimodel [342] Amunitions carrier Mun Schl 38(t)
Unimodel [342] Amunitions carrier Mun Schl 38(t)
車体前面下部のリベットは全て省略されています。
車輪で一部リベットの数が図面と合わないものがありましたが、実写で確認したところキットの方が合っていました。
他は問題ないようです。

■ 結果

E〜G型が再現可能で、特にG型が一番適していると思います。
その場合でもマフラーの位置やリベットの植え直し等が必要となります。
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